ブラジル地理統計院(IBGE)が7日に発表した、地域別月間工業生産調査によると、今年第3四半期の工業生産高は、調査対象の15地域の内、13の地域で昨年を上回り、全体では昨年比3・1%の上昇を記録した。
四半期ベースでは、今年第3四半期の伸び率3・1%は、5・1%に達した2013年第2四半期以来、最高の上昇率だ。
第3四半期の工業生産は、今年の第1四半期(1・2%)と第2四半期(0・3%)に続く、3期連続のプラス成長となった。昨年末までは11四半期連続で前年比マイナスだったから、今年に入ってからは景気が上向き、負の連続が途絶えた事になる。
今年の第2四半期と第3四半期の結果を地域別に比較した場合、調査対象15地域の内の11地域で、前年比の比率が改善された。
改善度が高かった地域は、バイーア州(マイナス6・3%からプラス5・6%)、マット・グロッソ州(マイナス2・7%からプラス7・4%)、サンパウロ州(マイナス0・2%からプラス5・4%)、パラナ州(プラス1・9%から同6・8%)、ゴイアス州(マイナス1・4%からプラス3・5%)だ。
落ち込みが激しかったのは、エスピリト・サント州(プラス5%から同0・2%)、リオ・グランデ・ド・スル州(プラス2%からマイナス1・4%)だった。
同調査によると、今年1~9月の累積工業生産高は、昨年比1・6%増だった。地域別では、15地域の内、12地域で昨年より生産が増えていた。中でも、パラー州(9・8%)とパラナ州(5・1%)の上昇率が著しかった。落ち込みが激しかったのは、バイーア州のマイナス2・9%で、北東部やペルナンブコ州も各々、0・9%と0・1%の縮小をみた。(8日付アジェンシア・ブラジルより)