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日系受験生が試験前に失踪=翌日180キロ離れた市で発見

 日系受験生のヴァカハラ・マリアナさん(19)が国家高等教育試験(Enem)初日の5日、試験会場のサンパウロ市アクリマソン区のパウリスタ大学から失踪し、翌日180キロ離れたカンポス・ド・ジョルダン市で泣いているところを発見された。6日付けポ語ニュースサイトが報じた。

 ヴァカハラさんは母の送迎で試験会場に到着し、昼の12時15分に母に「試験会場に入った」とメッセージを送った。だが、帰宅時間に家に戻らず、連絡も繋がらないヴァカハラさんを心配した家族は捜索願を警察に提出したが、警察は失踪から48時間後の捜索願要請を求めた。

 家族と友人はすぐにFacebookなどで捜索願を拡散。家族の友人キムラ・マルセロさんによると、パウリスタ大学の監視カメラにはヴァカハラさんの姿は確認されなかった。また、当日の試験官もヴァカハラさんの出席を確認していない。

 親族の池田モニカさんによると、ヴァカハラさんは昨年薬学部を受験していた。「でも今年は他の学部に変えたため、落ち着いた状態だった」と振り返った。