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《ブラジル》知名度ランクと広告効果ランクに意外な違い=役立ち情報を伝えるYouTuberも人気

イヴェッチ・ザンガロ(Joilson César/Agecom)

イヴェッチ・ザンガロ(Joilson César/Agecom)

 市場調査会社、インスティテュート・イプソスが2千人のブラジル国民に対して行った調査によると、ブラジル国内で最も知名度の高い(調査対象者に顔を見せて名前が分かった)セレブは1位イヴェッチ・ザンガロ(歌手)、2位ルシアノ・フッキ(TV司会者)、3位ジゼリ・ブンチェン(モデル)、4位ファチマ・ベルナルデス(TV司会者)、5位ネイマール(サッカー選手)だった。

 しかしながら、このトップ5は必ずしもコマーシャル効果が高いわけではなかった。

 広告効果ランキングでは、1位のイヴェッチ・ザンガロは変わらず、知名度では3位だったジゼリ・ブンチェンが2位、3位はロドリゴ・ファーロ(TV司会者)、4位タイス・アラウージョ(女優)で、5位にロドリゴ・ヒルバート(TV司会者)だった。

 インスティテュート・イプソスのカロリーナ・トヌッシ氏は、「広告効果のランキングが高かったセレブは、ある特定の商品に関連した事を、頻繁にTVなどで行ったり話したりしている。一般の消費者が彼らを見て、商品購入欲がそそられるのは自然な事」としている。

 ロドリゴ・ヒルバートはグルメ番組に出演しており、食品やレストラン、ファミリー商品の広告効果が高い。

 一方、タイス・アラウージョは化粧品や衣類を消費者に想起させる。

 インスティテュート・イプソスは、TVを中心とした既存マスメディアで活躍するセレブだけでなく、近年多くの注目を集めている、ブログやユーチューブなどの部門で知名度の高い人々、広告効果の高い人々のランキングも発表した。

 こうした、インターネットでのランキングでは、より有名である事と広告効果が高い事の間の落差が、TVメディアのランキングよりもいっそう大きかった。

 インターネットメディアでの知名度ランキングの1位~5位は、1位以外、全員、広告効果ランキングの上位5位から漏れた。広告効果ランキング1位はイベレ・テノーリオ(ジャーナリスト)で、2位はナターリア・アルクーリ(元アナウンサー・ブロガー・ユーチューバー)だった。

 イプソスのカロリーナ・トヌッシ氏は、イベレ・ノーリオやナターリア・アルクーリが広告効果で上位に来ている理由は、2人が内容を面白おかしく紹介するだけでなく、見た人がためになる内容をネットにあげているからだとしている。

 イベレ・ノーリオは普段の生活のちょっとした疑問を体当たりレポートで伝える動画で人気があり、ナターリア・アルクーリは金融情報を分かりやすく伝えるブログやユーチューブ動画で人気を得ている。(13日付エスタード紙より)