歌手・美川憲一のチャリティーコンサートが来年5月13日に文協大講堂で開催されることが決まった。ブラジル日本移民110周年記念事業として、収益の一部を同委員会に寄付する。主催はWILL株式会社(中井良昇よしのり代表取締役社長、東京本社)。
美川憲一はNHK紅白歌合戦に26回出場した経験を持つ日本を代表する演歌歌手の一人。代表曲は、紅白歌合戦で7回も歌われている「さそり座の女」、120万枚以上の大ヒットとなった「柳ヶ瀬ブルース」など。
主催のWILLは、インターネット回線を使ったテレビ電話ウィルフォン(willfon)の開発を中心に、訪問看護事業所などを展開する。この製品を使えば、遠隔介護ケアシステムや、9カ国語に映像通訳する「顔見て通訳」など独創的な機能を搭載したサービスを受けられる。
今年3月には当地で橋幸夫の慈善コンサートを主催し、援協、救済会、こどもの園、希望の家の福祉4団体にそれぞれ3万レアルを寄付したばかり。
今回のコンサートはブラジル日本移民記念事業110周年記念事業として、同委員会から後援名義を取得している。福祉4団体に加えて、同委員会にも収益金の一部を寄付する予定だ。
WILLの大倉満会長は、「今年3月の公演で、会場に集まった観客の皆さんを見て、移住した皆さんの気持ちがひしひしと伝わり、一度きりで終わることは許されないと思った」とし、「7月の110周年の祭典の前に実施するので、その収益を役立ててほしい」と話した。
同コンサートは藤瀬圭子プロダクションとサンパウロ新聞社が中心となって実行委員会を設置し、年明けから具体的に宣伝活動及び入場券配布を行う予定。
WILL及びブラジルの代理店であるJ‐VISIONは、同社の会員と新規加入者に対してペアの入場券を無料で配布するキャンペーンを今後実施する。詳しくはJ―VISION社(サンパウロ市ガルボン・ブエノ街412番、電話11・3203・0205)に問い合わせのこと。