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サンパウロ市=玩具の銃を使った犯罪増加=1~9月だけで200件超す

 サンパウロ市保安局のデータによると、同市では、1~9月に玩具の銃を使った犯罪が200件以上起きている。
 同期間中に被害届が出た事件の内、玩具の銃を使っていた事件は201件で、内訳は、窃盗55件、自動車強盗22件、傷害18件、その他106件となっている。
 また、押収された玩具の銃は141個で、内訳は、拳銃72個、連発銃60個、ライフル7個、機関銃1個、カービン銃1個となっている。
 玩具の銃を使った犯罪多発地区の一つは同市南部のパレリェイロスで、玩具の銃を使った窃盗事件が13件起きている。やはり南部のペルジーゼスでも、11件の事件が起きている。
 押収された銃の数が最も多かった地区は、同市東部のサンマテウスで、玩具の銃が22個押収された。その内の6個はライフル型だった。やはり東部のアルトゥル・アウヴィンでは10個の銃が押収された。
 サンパウロ市内で押収された玩具の銃の数は、2年連続で減少していたが、今年は再び増加に転じている。
 規制上、玩具の銃は、本物と混同しないよう、先端部にオレンジ色の目印がついていなければならず、販売店には軍の許可が必要だが、押収された玩具の銃はどれも、目印がついていなかった。
 この手の銃は外見が似ている上、廉価で買えるため、ゲームなどで使うだけでなく、警察の訓練でも利用されるが、実際には、オレンジ色の目印がない銃を売る店も相当数あるようだ。
 軍の許可を得ずに玩具の銃を販売したり、目印のない銃を扱ったりしている事が判明した店は、法的措置の対象とされ、罰金を科せられるが、玩具の銃の大半は密輸入された品で、供給と販売は闇市場で行われているという。(16日付G1サイトなどより)