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東西南北

 22日付現地紙によると、ジョアン・ドリア・サンパウロ市市長は、来年の選挙では大統領選ではなく、サンパウロ州知事選に出馬することになりそうだという。その理由は、ドリア氏にとっては政治家としての師匠であるジェラウド・アウキミン・サンパウロ州知事を大統領候補に推す声が、民主社会党(PSDB)党内で強くなってきているためだという。アウキミン氏の側近がそのようにマスコミに伝えている。ドリア氏のサンパウロ州知事選出馬は規定路線ではあったが、ドリア氏の人気が高まったことで、大統領選出馬説が高まり、本人もかなり本気になっていた。サンパウロ市民としては、これでドリア氏が国内外に自分の売り込みに行くのが止まり、仕事に専念できそうでひと安心か。
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 21日から、出生、婚姻、死亡証明の規定が変わった。最も変わったのは出生証明で、実の親の名前と養育親の名前の併記が可能になる。また、出生時にもう、納税者番号(CPF)の取得が可能になる。CPFは2014年までは18歳から必要とされていたが、15年から対象年齢が下がり続け、今年は12歳まで年齢が下がっていた。今後は0歳からとなる。出生地は、出産地か母親の住民票のある場所が選ばれることになる。
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 今月1日にサンパウロ州在住のケリー・クリスチーナ・カダムーロさん(22)が殺害され、全国的な話題となった車の相乗り殺人事件で、被害者が強姦されていたことも判明した。主犯者は夫婦と偽って相乗りに参加し、自動車強盗を狙っただけでなく、ケリーさんを襲って気絶した隙を狙って犯したという。全くもって許しがたい犯罪だ。