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《ブラジル》黄熱病が疑われる死者発生=連邦直轄区保健局が発表

 連邦直轄区保健局が27日午前、黄熱病感染が疑われ、入院加療中だった43歳の男性が脳死に陥った事を確認した。
 保健局によると、病理学的な検査結果などはまだ出ていないが、男性は連邦直轄区南東部に住んでおり、発症前の数日間はジャルジン・ボタニコのコンドミニアムや農地などを歩き回っていた。
 男性は10日ほど前に頭痛などを訴え始めた。その後は高熱や背中の痛みに悩まされていたが、病院に運び込まれた時には既に腎臓の機能が低下し、重体だったという。
 男性は心理学者で、12歳の子を頭に、3人の子持ちだった。
 直轄区内では他の患者の発生は確認されていないが、保健局は既に、保健省の指示に従った措置を講じているという。具体的な措置は、蚊の発生を予防する策や、男性が動き回っていた地域での予防接種実施などだ。
 連邦直轄区は黄熱病の予防接種が要請される地区で、これまで1度も予防接種を受けた事がない人は、保健所で予防接種を受けるよう勧められている。
 黄熱病の潜伏期間は3~6日で、主な症状は突然の発熱(高熱)や背部痛、頭痛、嘔吐、悪心など。重症例では黄疸や下血、腎障害、鼻や歯根からの出血なども起こる。(27日付G1サイト、アジェンシア・ブラジルなどより)