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マナウスでゴミ拾い活動=パイオニア社員ら350人

ポンタ・ネグラの道沿いでゴミを拾う参加者

ポンタ・ネグラの道沿いでゴミを拾う参加者

 【アマゾナス州発】マナウス市のポンタ・ネグラで11日、パイオニア・ド・ブラジル社による「ゴミゼロ運動」があり、社員とその家族ら約350人が参加した。ゴミを拾うこと通して環境への意識を高めるのが目的で、参加者は道端のゴミを拾ったり、市民にきれいな街づくりを呼び掛けたりした。
 この日は朝7時半から、マナウス市民に人気のビーチ、ポンタ・ネグラの道沿いおよそ1・2キロで活動。人事部が「ガラスを拾うときにけがをしないように。道を渡るときは気を付けて」といった注意を促した後、そろいのTシャツと帽子を身に着けた参加者は8つのグループに分かれてゴミ拾いをした。
 ゴミゼロ運動はパイオニア社が日本で行っている清掃ボランティア活動で、パイオニア・ド・ブラジルは工場があるマナウス市でもこれにならい、2010年から始めた。年に2回、最初は会社の周りだけだったが、4年前からは市内の観光地など人が多く集まる場所で行うように。ゴミを拾うほか、市民に活動を知らせるパンフレットを渡して環境保護への協力を呼び掛ける。
 ゴミゼロ運動にはマナウス市内の12社が協賛し、手袋やゴミ袋の提供、拾ったゴミのリサイクルなどで協力している。パイオニア・ド・ブラジルの副社長、嶋崎晋一(しまざき・しんいち)さん(55)は「環境への取り組みを、家族も呼んでみなでできるのは大事」と話す。
 社員の一人、リサニア・サントスさん(31)は娘リスラニさん(8)に環境について考えさせたくて連れてきたという。リスラニさんは「初めて参加したけれど、とても良い活動だと思う」と張り切ってゴミを拾っていた。(菅野麻衣子通信員)