石油公社ペトロブラス(PB)社は5日、今年6月から数えて8回目となる家庭用ガス価格の調整(前月比8・9%上昇)を発表した。だが、それから僅か2日後の7日に家庭用ガス価格の決定方法を見直すと発表したと、8日付現地各紙が報じた。
PB社は、「今年6月に採用した方法では、激しい原油価格変動が、そのまま一般家庭を直撃してしまう。新規基準ではより安定した価格での供給を目指す」と書面で発表している。
PBは今年6月、原油の国際価格変動に合わせて、家庭用の液化天然ガス(GLP)の製油所出口価格を毎月変更する方式を採用した。12月5日まで8回行われた調整中、価格がマイナス調整された(値下がりした)のは7月の1回だけで、残り7回は全て、値上げとなった。上昇率は通算67・8%に達し、家庭用の13キロ入りボンベ(ボチジョン)価格は平均15%上昇した。
PBは、短期間でこれほどの家庭用ガス価格上昇が起きた一因として、北半球での冬の訪れにより、欧州市場などで需要が急増した事をあげている。
新しい価格設定方法はまだ決定されてないが、PB社は、国際市場におけるGLP価格を基準にする方針は変えないとした上で、「新しい価格設定方式は、ボチジョンにのみ適用され、PB社が販売する他の派生商品の価格には反映されない」と書面で発表した。