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ビットコイン=先物市場上場開始を前にさらに価格上昇=ブラジル中銀は「一切関知せず」の立場崩さず

 仮想通貨の代表的存在、ビットコインが高騰を続けている。7日の取引で1BTC(ビットコインの単位)は1万6千ドルを突破し、今年に入ってからの上昇率はすでに1580%だ。
 今週末からビットコインの先物取引が始まる事も需要を押し上げる要因になっていると、投資プラットフォーム「ワイズ&トラスト」のルダ・ペッリーニ氏は語る。
 アメリカシカゴのシカゴ・オプション取引所(CBOE)が、ブラジリア時間の10日午後9時(日本時間11日午前8時)にビットコインの先物を上場するのに続き、翌週には先物取引所大手のCMEグループでも取引が始まる。来年はナスダックも加わる見通しだ。
 「これまでビットコインは個人投資家向けの通貨だったが、先物取引の開始で、大手銀行も参加してくるだろう」とペッリーニ氏は語った。
 しかしながら、別の専門家はビットコイン先物取引の開始はビットコインの投機性をより高めると警告している。投資顧問会社、ThinkMarketsの経済分析員、ナエン・アスラン氏は、「コンピューターの計算に基づいて激しい売買を行うようなエージェントが、ビットコイン先物市場を荒らし、ビットコイン価格が下がるかもしれない」としている。
 ブラジル中銀ははビットコインに関して、「当局は規制も、管理もしていないし、その価値も一切保障しない」とする警告文を11月に発表している。(8日付フォーリャ紙より)