【パラ―州ベレン発】在ベレン日本国領事事務所(濱田圭司事務所長)は、「天皇誕生日祝賀レセプション」を1日午後7時、ベレン市内プリンセーザ・ロウサン・ホテルで開催した。
天皇皇后両陛下の御真影と日伯両国旗が飾られた会場には、パラー州知事代理としてジョゼ・ダ・クルス・マリーニョ副知事、州政府関係者、日本企業、日系各団体の招待客など約200名が参加した。
濱田事務所長は「天皇陛下におかれましては、今月23日に84歳を迎えられます。このめでたき日を皆様と一緒に初めてお祝いできることを大変うれしく思う」と挨拶した。
また、「来年は日本人のブラジル移住110周年、2019年はアマゾン移住90周年、そして2020年は東京オリンピックです。このような文化事業等の開催、また更なる招聘事業等を通じて友好協力の輪を更に広げていきたい」と展望した。
他にも、10月に開催された全伯日本語スピーチコンテストにて、ベレンから参加したオフィール・ダ・シルバさんが優勝したこと、11月の全伯日系ゴルフ大会でベレンの上杉嘉幸(よしゆき)さんが史上初のホールインワンを達成したことを紹介。
さらに、トメアスー産のカカオを使った日本の明治製菓の「ザ・チョコレート」が日本の経済雑誌によるヒット商品ベスト30で、任天堂のSwitchに続き2位となったことを挙げた。
最後に、「天皇皇后両陛下の健康と皇室の繁栄、そして、今後とも揺らぐことのない日伯関係、特にパラー州をはじめとする管轄各州との関係がますます発展することを祈念します」と結んだ。
また、外務大臣表彰が行われ、移住地の農業発展に貢献した鈴木耕治(こうじ)さん、日本語教育に貢献した諸石輝雄(もろいしてるお)さん及び山瀬楢雄(ならお)さんが受章した。
会場前のホールには、国内最大級のアルミ精錬企業であるALBRAS社、ピンクエビの加工・日本への輸出を行っているAMASA社、アマパー州ユーカリ植林、日本、欧州へチップ輸出を行っているAMCEL社、トメアスーのアサイー等を日本で輸入販売するフルッタフルッタ、ベレンで日本食材の販売を行うニッポブラス社のブースが設けられた。
また、ピンクエビの天ぷら、北海道産の米を使用した寿司などのメニューの他、日本から取り寄せた日本酒および国際的な賞を取った日本産ワインも用意された。(パラー州通信員 下小薗昭仁)