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東西南北

 10日、サンパウロ市西部イタイン・ビビにあるジャニオ・クアドロス・トンネルで、トンネルの手前に設けられた、進入規制のための梁(はり)にバスがぶつかり、そのショックで約1・5トンの梁が落下、後続の乗用車の上に落ちる事故が起きた。幸いにも直撃したのが後部座席であったために、乗用車を運転していた看護婦は負傷せずにすんだが、車の屋根は大きくくぼみ、フロントガラスにもひびが入った。トンネルに入れるのは「3・5メートルまで」でバスやトラックは進入禁止と表示されているのに、バスが無視して進入したための事故だが、サンパウロ市内でトンネルや橋の下の高さ規定を無視して起きた事件は、この3週間で3件目となっている。
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 国家高等教育試験(ENEM)の16年の結果について、教育省がデータの発表を行った。それによると、成績優秀の上位10%の学校の内、公立校はわずか12%しかないことがわかった。逆に、成績がワーストの10%の学校は全てが公立校で、かねてから指摘されていた「公立校は教育水準が低い」という教育格差が再び証明されてしまった。サンパウロ州で最も成績が優秀だったモービレ校(サンパウロ市)は全国総合で6位だった。
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 10日夜、サンパウロ市南部イピランガで、30歳の軍警が口論の末、同じく軍警で33歳の妻に銃弾2発を浴びせて殺害する事件があった。事件が発生したのは二人の自宅で、10歳になる娘も家にいた。男性軍警は殺害後に一度逃亡を試みたが、11日未明に軍警大隊に自首したという。口論の理由は明らかにされていないが、何があったのか。