ホーム | ブラジル国内ニュース | 《ブラジル》ウニベルサル教会が子供の人身売買で告発受ける=ポルトガルの孤児を違法で養子に?

《ブラジル》ウニベルサル教会が子供の人身売買で告発受ける=ポルトガルの孤児を違法で養子に?

 ポルトガルの検察がウニベルサル教会(神の王国ユニバーサル教会)を子供の人身売買容疑で捜査していることがわかったと、12日付ブラジル国内紙が報じている。
 ポルトガル最大のテレビ局TVIによると、同国検察はウニベルサル教会創設者のエジル・マセド氏を子供の人身売買の責任で告発したという。
 報道によると、ウニベルサル教会は、1989年にポルトガルに進出。90年代に同国首都のリスボンに「ラール・ウニベルサル」という名の孤児院を開設・運営したが、同国の経済状況が悪化した2011年に閉鎖した。
 だが、その孤児院に集められた子供たちの中には、貧しくて育てられないという親が預けた子供と共に、児童保護の名の下で、親の同意もなく家から連れ去られた子供がいた上、その後は行方不明になっているという。
 同国検察は、同教会の牧師や司祭が非合法的に子供たちを養子として引き取ったとみている。告発によると、同教会創設者のマセド監督の孫の内の2人は、違法な方法で同国からブラジルに連れて行かれたとしている。
 ウニベルサル側はこの告発を否定し、2013年末に同教会を辞めた牧師、アルフレッド・パウロ・フィーリョ氏の陰謀によってこの告発が進んだと批判している。