ジウマ大統領罷免請求を作成した弁護士も含むブラジル人弁護団が、国際刑法裁判所(TPI)に対し、ベネズエラのニコラス・マドゥーロ政権を告発し、人権侵害と大量殺戮の罪で徴するよう求めた。13日付フォーリャ紙が報じている。
マドゥーロ政権を告発する文書作成に加わったのは、ジウマ大統領の罷免請求作成で話題となったジャナイーナ・パスコアル、エーリオ・ビクード両氏と、マリステラ・バッソ氏、ジョルジ・パスコアル氏だ。
ジャナイーナ氏らは、マドゥーロ大統領は「政治的な理由で多くの国民を殺害し、組織的な拷問や大量投獄を行うなどして、同国民の基本的人権を侵害している。同大統領は議会や司法も掌握しており、同国内には、マドゥーロ氏の独裁、暴走を抑えられる組織は残っていない」と訴えた。
TPIに対するマドゥーロ氏や同政権への告発は、ベネズエラの元検察長官のルイーザ・オルテガ・ディアズ氏やコロンビアやチリの上院も既に行っている。
ブラジル人弁護団は、マドゥーロ政権による反対派殺害は、政治的な理由による大量殺戮に該当するとみて、大量殺戮容疑でも告発している。