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東西南北

 21日付現地紙の表紙は、昨日付本面でも報じた、サンパウロ市政界の大御所パウロ・マルフ氏がサンパウロ市の連邦警察から法医学研究所に連れて行かれたときの写真で独占された。マルフ氏は杖を突き、連邦警察官に腕を抱えられて身体検査に向かった。この姿を見て、「これは真実なのか、演技なのか」が気になるところだ。実際、86歳とかなり高齢だから、こうした光景は決して不思議ではない。ただ、杖を突くような不健康さは、少なくとも昨年4月の下院でのジウマ大統領の罷免投票の際の元気だった同氏からは想像できない。大袈裟なパフォーマンスも疑われはするが、心理的ショックも大きい、というのが実際のところか。
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 ジョアン・ドリア・サンパウロ市市長は20日、来年のバス代値上げは不可避と公言した。「州政府と検討中」との表現から見て、通常、バス料金と共に値上げされてきた地下鉄やCPTM、バスと電車の乗り継ぎ料金も上がるのは間違いなさそうだ。現状のバス料金は3・80レアルだが、次の料金は果たしていくらか?
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 サンパウロ市では20日の夕方に強い夕立があり、21日も朝方から昼にかけて、雨足こそ強くはないものの長時間の雨が降った。これを受け、今月はここまでさっぱりだったサンパウロ州6大水系の降水量も上昇に転じ、追い上げを見せている。予報だと、24日から次の寒冷前線が上陸してくるため、雨はクリスマス明けまで続くことが予想されている。クリスマスから新年にかけてのタイミングでの水害などは、あまり起こって欲しくはないが、そうならない程度に降ってほしい。