連邦警察が、免責特権(フォロ・プリヴィレジアード)があり、最高裁が扱う閣僚や連邦議員といった政治家に対する捜査を強化する。連警総監が4日、同グループに対する対策チームを24人から56人に増やし、現在延べ273件ある、こうした政治家への容疑を捜査させる。このうち124件がラヴァ・ジャット作戦絡みだ。連警では全ての捜査を、10月の統一選のキャンペーンが始動する8月15日までに終わらせる意向だという。もっとも、昨年11月に連邦警察の総監に就任したフェルナンド・セゴヴィア氏は連邦政府との癒着説が囁かれている人物。そうしたイメージも払拭したいのか。
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昨日付本頁で紹介した、新労相に指名されたリスチアーネ・ブラジル氏は、政治汚職とは別件で、まだ1審判決の段階ながら、労働争議で有罪判決を受けていたことが判明した。それは同氏がかつて運転手として雇っていた人物が起こした訴訟で、元運転手は労働手帳もない状態で1日15時間以上の労働を強いられていたという。第1地域労働裁判所は2016年に同件で、クリスチアーネ氏に6万レアルの支払を命じていた。同氏は、同様の訴訟でもう1件、有罪判決を受けている。新労相としては痛い報道だ。
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4日付本紙で報じた、サンパウロ市の5歳児アルトゥール君が流れ弾を受けて死亡した件で、市警が逮捕した人物が空に向けて撃った弾は、同君を直撃した弾ではなかったことが判明した。同容疑者が銃を使った場所は現場から20キロもあった。これだけ遠いと、さすがに弾は届かないか。