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リオ州沿岸=イルカの変死体が148頭も=ウイルスへの感染が原因

 リオ州沿岸では、昨年11月以降、148頭のイルカの変死体が発見されている。5日付現地紙が報じている。
 変死体が見つかったのはイーリャ・グランデ湾とセペチーバ湾で、前者では11月から12月にかけての1カ月足らずで60頭、後者ではここ20日間で88頭の死体が見つかっている。148頭という数は、この地区に生息するイルカの約1割にあたるという。
 これらの死体はリオ連邦大学の海洋哺乳類研究所に送られているが、同研究所のエリチエリ・サントス・ネット獣医師によると「パラミクソ・ウイルスの一種が検出されたのが注目に値する」という。パラミクソはブラジルでは1度だけしか検出された例がないが、世界各地で海洋動物の集団死を招いているという。
 コビトイルカ研究所の生物学者レオナルド・フラック氏によると、セペチーバ湾での研究は20年間続いており、「この地区のイルカには10年ほど前から皮膚の損傷や体重低下などが確認されており、免疫能力低下などを示す兆候が見受けられていた」という。