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サッカー=コウチーニョがバルサに移籍=ロナウジーニョやメッシの「魔法」に魅せられ

フィリペ・コウチーニョ(Rafael Ribeiro/CBF)

フィリペ・コウチーニョ(Rafael Ribeiro/CBF)

 かねてから移籍が噂されていたイングランド・プレミアリーグのリバプール所属の、ブラジル代表フィリペ・コウチーニョ(25)が、FCバルセロナに破格の契約金で移籍することが6日に正式に決定した。今回の移籍金は総額1億6千万ユーロだ。
 契約が決まった後のインタビューで、コウチーニョは「バルサでプレーすることはロナウジーニョの頃(つまりコウチーニョが10代前半)からの夢だった。金の問題なんかじゃない。あの頃、ロナウジーニョのプレーに僕は魔法を見たんだ」「そして、僕がインテル・ミラン(イタリア)に所属していて(同じスペインのバルセロナ市本拠の)エスパニョールにレンタル移籍してプレーしていた2012年には、(バルサ本拠地の)カンプ・ノウでメッシの魔法のようなプレーを見た」「やっと今、世界最高のプレーヤーたちと並んで試合ができる夢が叶うんだ」と喜びを爆発させている。
 もっとも、コウチーニョの場合、昨年8月にもバルサへの移籍が有力視されていたが、「チームに不可欠」と判断するリバプール側が拒否して実現せず、コウチーニョ本人が露骨に失望感を示したことが報じられていた。
 ただ、8月以降の成績も、欧州チャンピオンズ・リーグで5得点2アシスト、プレミア・リーグで7得点6アシストと好調を維持し、バルサへの強いアピールとなっていた。
 また、現在のバルサについてコウチーニョは、「(ウルグアイ代表フォワードの)ルイス(スアレス)とは、いつも連絡を取り合うほど仲良しなんだ。彼の家の近くに住むことになりそうだ」と語っている。バルサでのブラジル人選手は、昨年8月に移籍したパウリーニョの例があるが、彼もメッシやスアレスといった南米選手との関係が非常によく、それが今季7得点の好調につながっている。
 移籍後のコウチーニョは、どこのポジションにつくかに注目が集まっている。ブラジル代表では不動の右ウイングだが、元々は左ウイング、もしくは2列目の左サイドの選手だ。
 バルサの現状では、昨年の8月にネイマールが移籍して以来、その後釜として期待され、鳴り物入りで入団した20歳のフランス人デンベレの怪我での長期離脱や、デウロフェウをはじめとしたバルサ生え抜きの若手が伸び悩んだこともあり、左ウイングがまだ空いている。ここを有力とする声が目立つ。
 なお、コウチーニョとはU17時代からの親友のネイマールも、ネットを通じ、コウチーニョにエールを送った。ネイマールは「君なら間違いなくバルサの一員としてやれるよ」と太鼓判を押したが、おしゃれにうるさいネイマールらしく、「ところで、その髪型は流行なの?」と、2段ブロックで刈り上げたコウチーニョの髪形をからかってもいた。(8日付UOLエスポルテサイトなどより)