【既報関連】ルーラ元大統領(労働者党・PT)に対する、サンパウロ州グアルジャーでの高級住宅に関する収賄、資金洗浄疑惑の第2審判決が来週24日に迫っている。
そんな中、多くの判事や司法関係者が脅迫を受けており、連邦第4地域裁判所(TRF4)所長のカルロス・フローレス判事がカルメン・ルシア最高裁長官に面会し、対策を要請したと15日付現地サイトが報じた。
昨年7月の第1審で、禁固9年6カ月の有罪判決を受けたルーラ氏。第2審でも有罪だと大統領選出馬が困難になる。そのためリオ・グランデ・ド・スール州都ポルト・アレグレ市にあるTRF4の3人の担当裁判官には、熱烈なルーラ支持者からと思われるネット、電話、手紙での脅迫が相次いでいる。
最高裁長官は法務審議会会長でもあり、判事たちの安全管理もその範疇に入る。最高裁長官との会談を終えたフローレス所長は会談内容には触れず、「最高裁から発表される」とした。
連邦司法官協会(Ajufe)会長のロベルト・バローゾ氏もフローレス判事が最高裁長官と面会した後に、同長官を訪問。バローゾ氏も多くの判事が脅迫を受けているとし、「我々の民主主義や司法独立が守られるため、司法権の遂行を暴力で妨害しようとする動きを許してはならない」と記者団に語った。