2016年度国家高等試験(ENEM)の受験者の過半数が女性だったが、成績上位者の7割は男性と14日付エスタード紙が報じている。
同紙調査によると、16年のENEM受験者約485万人のうち57・4%にあたる270万人が女性なのに対し、得点上位1千人に占める男女の実数は、女性が278人なのに対し、男性が722人と大差があったことがわかった。
また、受験者全体ではわずか15%にしか過ぎない白人男性が、上位1千人のうちの約半分を占めている。その逆に、受験者の中で最も多い黒人女性は、上位1千人の中でわずか6%だった。
各科目の平均点も男性が上回っていた。内訳は数学が男性495・2点に対し、女性が453・4点。自然科学が男性の479・5点に対し女性は455・2点。人文科学が男性の552・9点に対し女性が531・3点。語学が男性の529点に対し女性が524・4点だった。
特に男女差がついたのが数学で、41・8点もの差がついた。とりわけ黒人女性がこの科目を苦手としているようで、白人での男女差は52点だったのに対し、黒人で81点も差がついた。黒人女性は自然科学でも女性受験者の平均点を下げていたという。
ただし、作文だけは、女性の平均が540点で男性の520点を上回り、さらにこの科目の成績上位1千人のうち7割が女性だった。
その1千人のうち白人女性が42・9%、黒人女性が23・2%だったのに対し、白人男性が14・6%、黒人男性が13・4%と、こちらは圧倒的に女性が強い科目となっている。