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《ブラジル》国境警察の設立気運高まる=連警長官と大統領が会談

ブラジル北部のパラー州で国境警備を行う軍警(参考画像・SASCOM SEFA)

ブラジル北部のパラー州で国境警備を行う軍警(参考画像・SASCOM SEFA)

 ミシェル・テメル大統領(民主運動・MDB)は15日、フェルナンド・セゴビア連邦警察長官と面会し、国境警察の設立に関する話し合いを行ったと、16日付現地紙が報じた。
 この会合には大統領府法務部門副部長グスターヴォ・ロッシャ氏も参加した。トルクアルト・ジャルジン法相はこの会合には参加しなかったが、その後セゴビア長官と会談したと明言している。国境警察の設立案は以前の計画の焼き直しだが、提出期限は法務省内でもまだ定まっていないと同法相は述べた。
 ブラジルには総延長1万5千キロに及ぶ国境線がある。ボリビア、ペルー、コロンビア、パラグアイ国境の一部は麻薬や武器の密輸ルートになっている。連邦政府による国境警備が脆弱な事で国境地帯にある自治体からも、批判の声が出ていた。
 レアンドロ・ダイエッロ連警前長官の頃から国境警察設立は議論されてきた。今回、連邦政府の理解が得られ、実現への気運が高まった。連邦警察は今後、国境警察設立に向けて、組織内部の再編成を行う予定だ。