《ブラジル》17年の正規雇用、削減幅が大きく減少=2万強減少も、15、16年比では大きな改善

咋年12月単月度での正規雇用者数は32万8539人減を記録し、17年トータルでの正規雇用者数も2万8904人分のマイナスだったと、23日付現地紙各紙が報じた。
本来この数値は労働省が全就労・失業者台帳(Caged)として毎月発表しているが、(※)ブラジル現地紙が正式発表前にスクープした。
昨年1月から11月までの総計では29万9635人分の正規雇用増だったが、12月の下げ幅がその貯金を食いつぶし、年間トータルでマイナスになった。
とはいえ、15年の150万人マイナス、16年の130万人マイナスと比較すると、17年の2万8904人マイナスは、好転を示す数字とも言える。
ダヴォス会議出席のため、スイスを訪問中のミシェル・テメル大統領(民主運動・MDB)の側近筋からは、「この結果は決して悲観的になる数字ではなく、むしろ大きな改善だ」との言葉が出た。
17年12月の「正規雇用32万8539人分のマイナス」という結果は、15、16年は、12月単月度で100万人以上の正規雇用が失われていたことや、16の経済調査機関を対象に行われていた事前予測は46万から35万人分のマイナスだった事を思えば、好結果だ。
しかしこの結果は、昨年11月から施行となった改正労働法の効果によって雇用が増加したと喧伝したかった政府にとっては、肩透かしとなったと現地紙は分析している。
17年の正規雇用者数増減を15万人マイナスと見積もっていたエコノミストのチアゴ・シャヴィエル氏も、17年の2万8千900人マイナスは、15、16年で300万人近くのマイナスが出た事と比較すれば大幅な改善だとした。同氏は、今年2018年の正規雇用者数は100万人程度の増加に転じるのではと予測している。
(※)その後、26日にブラジル労働省は正確な数値を発表。それによると、「2017年全体の正規雇用者数は、失業者数が新規就労者数を20832人上回った」というものだった。