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ラヴァ・ジャット=ベンジーネ元伯銀頭取告発へ=PB総裁就任以前の収賄で

 連邦検察庁はパラナ州連邦地裁のセルジオ・モロ判事に、ブラジル銀行元頭取のアデミール・ベンジーネ容疑者を収賄と資金洗浄の容疑での告発を求めていたことが分かったと、1日付現地紙が報じている。
 ベンジーネ容疑者は昨年7月27日に行なわれた第42回ラヴァ・ジャット作戦の「コブラ作戦」で逮捕されている。この容疑は、ペトロブラス(PB)内での贈収賄工作ではない。15年2月にPB総裁に就任する以前、ブラジル銀行頭取をつとめていた頃の罪を問われている。
 調べによるとベンジーネ氏は、本来できないはずのオデブレヒト社への融資再交渉を可能にするのと引き換えに、融資額の1%にあたる1700万レアルの賄賂を要求したと見られている。うちの300万レアルは既に支払い済みだという。
 それが支払われたのは、ベンジーネ氏がペトロブラス総裁に就任した後だったという。
 ベンジーネ氏は当時「再建の名手」との評判があり、時のジウマ大統領から直接指名されて、ラヴァ・ジャット作戦で揺れていたペトロブラスを再建するために鳴り物入りで総裁就任した。ところが実際は、ブラジル銀行頭取時代からオデブレヒトとの汚職に染まっていたと見られている。
 ベンジーネ氏は17年5月にPBを退社しており、逮捕されたときはペトロブラスに籍を置いていなかった。
 検察庁はまた、ベンジーネ氏のほかにオデブレヒト社元社長のマルセロ・オデブレヒト、同社元理事のフェルナンド・レイス、賄賂支払のオペレーターとなったと見られているアンドレ・グスターヴォ・ヴィエイラ・ダ・シウヴァ、アルヴァロ・ノヴィス各容疑者に対しても告発請求を行なっている。