祭の余興として親しまれてきた太鼓を、ブラジル人に見せるプロの音楽ショーに格上げさせようと挑んでいるチームがある。わだん太鼓アンサンブルは、初舞台『神々の響き(Ecos Divinos)―太鼓新世代―』を来月15日午後9時から、エルドラード・ショッピング・センター内劇場(Av. Reboucas, 3970, Pinheiros)で開催する。
同グループは、プロの和太鼓奏者を目指し、アチバイア川筋清流太鼓から独立、2年前に発足した。チーム監督には、ダンサー経験30年以上で、舞台演出家のシンチャ・バストス氏を招き、太鼓メンバー9人が今回のショーに向けて、2年係りで準備、練習を重ねてきた。
今回のテーマは、神々の響き。国土創世譚を伝える伊邪那岐と伊邪那美の2神による「国産み」や、天孫降臨で大国主命が国土を献上した「国譲り」など、古事記を基にした日本神話を表現する。メンバーの青山淳さん(29、二世)は「太鼓と体だけでどのように表現するかが難題だった」と苦笑する。
公演に向けては「太鼓の生の音をじっくりと聴いて欲しい。日本の和を見て頂ければ」と語り、「命を賭けてやってきた。新しい太鼓を皆さんに魅せていければ」と今後に意気込みを見せた。
会場は、CPTMのエブライカ・ヘボウサス駅から徒歩すぐ。定員700人。A席120レ、B席100レで、60歳以上及び学生は半額。保存食1キロ持参の場合には、半額料金となる。チケット購入は、同サイト(https://www.tudus.com.br/)まで。