現在、サンパウロ大都市圏の住民は「76年ぶりの都市型黄熱病感染」の恐怖におびえている。サント・アンドレ(A)、サンベルナルド・ド・カンポ(B)、サンカエターノ(C)からなるABC地区でも遂に感染者が出た。サンベルナルド・ド・カンポ市内の雑木林に囲まれた地区で働く35歳の男性の感染が確認された。この男性はここ数カ月間、市外には出ておらず、市内にいて、ウイルスに感染した蚊に刺されたことになる。同市保健局によると、発症が疑われている人が他にもあと2人いるという。ジワジワと恐怖が近づいてきているのが、正しい情報を手に入れて、早めに予防接種を受けることが必要になってくる。
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2月に入ってまだまとまった降雨をほとんど記録していないサンパウロ大都市圏。だが、ここ数日は夏とは思えない曇天や霧雨で、最高温度が23度程度にとどまっている。そのため、主要な貯水ダムの水位は1月末と同じか、むしろ上がっているところもあるほどだ。予報では、この曇りの状況は続く上、降水確率と雨量はこれから上がり、来週はまとまった雨が降るとか。となると、ちょうどサンパウロ市のカーニバルでスペシャルグループのパレードがある頃に天候が悪化するということか。予報が当たらないことを願いたい。
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昨年クラブW杯を戦ったため、遅いオフに入ったグレミオ。今年はW杯開催年のため、州選手権も普段より早い1月17日に開幕したが、「休みはちゃんととる」とのレナト・ガウーショ監督の方針で、主力が出場し始めたのは2月から。監督本人も1月の4試合はベンチにも入らなかった。ただ、若手を起用した1月の4試合は負けが込み、初めて主力を起用した2月最初の試合でも、まだチームの状態は上がらずに敗戦を喫したことで、現在はリオ・グランデ・ド・スール州選手権1部12チーム中のなんと最下位だ。まさか、去年の南米大陸王者が年明け早々の州レベルの大会で2部落ちなんてことはあるまいが…。