カーニバルにはサンバ熱でフィーバー(Febreの事、熱狂)するブラジル。だが、例年は近くのチームが地下鉄ヴィラ・マチウデ駅の脇で行うパレードを見に行く息子も、今年は体調が優れず、友人の家に行くに止まったし、親二人は夏風邪で39度台のフィーバーで苦しんだ▼コラム氏は11日、主人は翌日から熱が出始めたが、主人の方が熱は低いのに、足元がおぼつかないなど、熱や痛みに対する反応や耐性に差がある事が歴然とした。昼間は眠れない人が13日はずっと寝ていたのは自己防衛反応なのだろう。でも、「体が弱って立ち上がれない」と弱音を吐く主人を、「水分だけは取らないと」と叱咤激励して起き上がらせ、「二人とも体温はほぼ同じなんだから、自分だけ重病人だと思わないで」と呟いたコラム子▼考えてみれば、ボランティアでデイサービスを手伝っていた時、「自分は平熱が低いから、37度台でも辛い」と言っていた人がいた。そういう意味で、同じ体温だからきつさは同じという理論は成り立たない。なのに、自分を基準に判断してしまう浅はかさを恥じた▼女性は、出産、育児の中でも痛みや寝不足といった状況を乗り越える事が要求されるし、体調が悪くても授乳や離乳食作りなどは避けられない。これらの経験や、妻、母として最低限の事はこなさなければならないとの思いが、熱や痛みの中でもある程度食べ、動く事を可能にしているのかも知れない▼38・2度になっても「熱が下がらない」という主人と、40度だったのが38・2度に下がったからと出勤したコラム子。他の人にも同じように動く事を要求せぬよう自戒しているが、夏風邪は長引き易いのでご注意を。(み)