ブラジル弁護士会(OAB)が、逮捕直後に出産をした女性に対して人身保護令の適用を求めている。16日付現地サイトが報じている。
ジェシカ・モンテイロ容疑者は10日、サンパウロ市内で麻薬密売容疑で逮捕されたが、翌11日に産気づき、東部モオカの病院で出産した。
だが、直前の諮問で逮捕拘束継続が決まり、13日の退院後、一旦、生まれたばかりの赤ちゃんと共に警察署の房に戻された。しかし、14日、より適切な場所という意味で、新生児を抱える女性用の房がある、北部サンターナの女性専用刑務所に母子共に移された。
だが、この事態を問題視したブラジル弁護士会(OAB)は16日、裁判所に対し、ジェシカ容疑者に人身保護令を適用するように求めた。
OABは、刑法318条が定める「6歳以下の子どもを持つ場合、養育の必要性から自宅軟禁が認められる」こと、女性被拘禁者の処遇などを定め、国連が認めたバンコク・ルールズが「親族などが代わりに養育できない場合、自宅軟禁で子供を養育することができる」と定めていることをあげて訴えを起こした。
現在、サンパウロ州には、妊娠中あるいは出産を終えたばかりで刑務所に入っている女性が235人いるという。
タグ:サンパウロ