テメル大統領は19日、ルイスリンダ・ヴァロイス人権局長の解任を発表した。同人権局長は昨年から物議を醸す言動で話題だった。20日付現地紙が報じている。
テメル大統領はこの日、ルイスリンダ氏から辞表を受け取り、それを受理した。同氏の後任には、大統領府司法副局長のグスターヴォ・ド・ヴァーレ・ロシャ氏が指名された。
大統領は当初、リオの直接統治をはじめるのに伴う形で治安局を設置することで、人権局を格下げし、法務省傘下に置こうと考えていたが、大統領の信任も厚いロシャ氏の指名で、当面は現状維持となる見込みだ。
テメル大統領は常日頃からルイスリンダ氏の言動を快く思っておらず、彼女自身から辞任を申し出ることを待っていたという。
同氏は昨年、大臣職の月給3万レアルに判事としての年金月3万レアルを加算し、合計6万レアルを支払うよう政府に請求して話題を呼んでいた。公務員の給与上限は憲法で3万3700レアルに定められており、政府が6万レアルの支給を断ると、「こんな奴隷労働やってられない」と発言して物議を醸した。
「以前に国連の平和維持機関で大使をやっていた」などという虚偽の発言を行っていたことなども報じられている。
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