市内各所の公共施設の民営化計画を進めるジョアン・ドリア、サンパウロ市政は2月27日、市内南部のイビラプエラ公園を含む、六つの公園の民営化計画を発表したと、2月27、28日付現地各紙が報じた。
民営化計画に含まれるのは、イビラプエラ公園のほか、ジャシント・アルベルト、ジャルジン・ダ・フェリシダーデ、ロベルト・ブリガデイロ・ファリア・リマ中尉(北部)、エウカリプトス(西部)、ラジェアード(東部)の各公園だ。
6公園の民営化はパッケージとなっており、経営権を落札した企業は全ての公園の管理、投資、経営の責任を負う。
民営化に向けた入札の底値は190万レアルに設定されている。契約期間は35年間で、サンパウロ市は民営化によって16億レアルの経済効果がもたらされることを期待している。
「35年間で16億レアル」の計算は、そのほぼ70%は「民営化しなかった場合に、市が負担しなくてはならなかったはずの公園維持費」の節約効果で、12%は落札企業が負担する公園への投資額、18%は企業が公園経営で得た利益に応じて払う税金で、落札時の保証金は0・1%だ。
ドリア市長(民主社会党・PSDB)は、「6公園の入札が成功すれば、他の施設の民営化計画も刺激を受けて上手くいくだろう」とのコメントを発表している。
今回発表の6公園民営化計画は20日間公開され、広く変更、修正、質問などを受け付ける。同計画の決定版が出るのは4月7日の予定で、契約締結は6月24日と見込まれている。