ブラジル山口県人会の定期総会が先月25日午前に開催され、会員など約60人が出席した。役員改選が行われ、同県人会で17年間事務局長を務めてきた伊藤紀美子さん(山口市、68)が就任した。
昨年度事業報告では、同県人会創立90周年記念事業などの報告のほか、日本語授業を求め来館する人や近隣住民からヨガやピラティス、座禅などの講座開講を求められたことも報告。今年から開講を検討することを発表した。
昨年度の会計は収入、収支ともに146万6550・97レとなった。
その後役員改選が行われ、県人会での仕事ぶりや教職の経歴から伊藤さんが推薦された。会員らは拍手で承認した。
2010年から4期8年会長を務めた要田武会長は「そろそろ若い人に譲りたい。8年間皆さんに教えてもらいながら仕事ができた」と退任挨拶を述べ、拍手が贈られた。
就任挨拶に立った伊藤さんは「ポ語世界の中で日語世界も終わろうとしているが、歴史は守り続けたい。皆さん、よろしくお願いします」と語った。
また、総会後取材に応じた伊藤新会長は「3月から日本語授業を開講する。県人会内も皆が働きやすいような『働き方改革』を実施したい」と展望を語った。
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山口県人会の総会後には懇親会が行われ、青年部のリーダーも交代し、2015年度の県費留学生平見キクエさん(四世、25)が新しく就任した。平見さんは県人会に入って3年目。「日本祭りなど大きなイベントもある。青年会員を増やし、青年部を活性化させたい」と挨拶を述べた。日本語の授業やヨガ講座なども新しく開講される同会館。県人会長、青年部長共に新しい風で県人会丸ごと活性化?