NGO「ブラジル人労働者支援センター」(TRABRAS)の日本語教師派遣事業で、上智大学の若林信織さん(21、埼玉)と京都外国語大学の大西香穂さん(20、京都)がサンベルナルド・ド・カンポ市のアルモニア学園で先月4日から1ヵ月間、日本語教師として研修を行った。
同事業は「子供達に生きた日本語を届ける」ことを目的として、2013年から日本の学生を日系学校に派遣している。
大学でポルトガル語を専攻する2人は今回が初来伯。若林さんは大学のボランティア団体に所属し、茨城県内の在日ブラジル人子弟に補習授業を行ってきた。また、大西さんは教職課程の授業を履修するなど2人とも教育分野に関心を持っている。
研修では学内の幼稚園から高等部の生徒に日本語授業や日本文化の紹介などを行い、交流も楽しんだ。
大西さんは「研修開始時は、ポ語が聞き取れず苦戦したが生徒など周囲の協力により緊張もほぐれ、一生懸命活動できた」と笑顔を見せた。また、若林さんは「四苦八苦しながらコミュニケーションをとるなかで得られた気付きもあった」と手応えを見せた。