サンパウロ人文科学研究所(本山省三理事長)は、大阪成蹊大学マネジメント学部の鍛冶到(いたる)准教授を招き、人文研研究例会第25回「日本で外国籍の親と暮らす子供の高校在学率について―2010年国勢調査データを用いた国籍間・都道府県間の比較―」を15日午後6時半から、サンパウロ市文協ビル5階の県連会議室(Rua Sao Joaquim, 381)で行う。入場無料。
外国籍の親と暮らす子どもの高校在学率を国籍別に算出すると、韓国・朝鮮籍が97%、中国籍が90%、ブラジル籍が77%、フィリピン籍が77%、ペルー籍が84%となるという。
その差異が何によって生じるのかを計量的手法によって、子どもの家庭背景や子どもが生活する都道府県の特徴が高校在学率に及ぼす影響を明らかにする。くわえて、それらの影響を差引いた後に依然として残る国籍間格差の要因が何であるかについて説明する。
問合せは、同研究所(11・3277・8616)まで。