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《ブラジル》組織間の抗争で女性3人惨殺=男5人が拷問後に殺害、斬首

 ブラジル北東部のセアラー州で3日、女子青年3人が誘拐され、拷問を受けた後に殺され、首をはねられるという事件が起きた。
 同州州都のフォルタレーザ市に隣接するカウカイア市在住の女性3人が、ライバルの犯罪組織のメンバーと思しき男性5人によって連れ去られたのは3日の事だ。
 男達は、女性3人をセアラー川の河口に近いマングローブの林に連れ込み、拷問を加えた上、銃や刃物で殺害、首をはねた。拷問の様子や、銃を突きつけて「組織を抜ける」と告白させた様子、「殺さないで」と叫ぶ女性の頭に銃弾を浴びせる様子などを録画した犯人達は、その日の内に映像をインターネット上に掲載した。
 犯人達がマングローブの林の中に穴を掘って遺体を隠したため、遺体の捜索は困難を極めたが、警察は6日に容疑者3人を逮捕、未成年者1人の身柄も拘束した。
 逮捕された容疑者2人を同行させた捜索によって、3人の遺体が見つかったのは9日。マングローブの林の中で泥に覆われていた上、小さな虫についばまれたりした遺体は、かなり腐敗が進んでいたが、警察は消防の助けも借りて遺体を回収し、法医学研究所に持ち込んだ。9日朝の時点では、身元が判明している犠牲者は1人だけだ。
 警察は、逮捕した容疑者らの供述やビデオの映像などから5人目の容疑者も特定したが、9日午後4時現在も、逮捕には至っていない。
 警察は、フォルタレーザ市内で勢力争いを繰り返している犯罪組織の一つが、ライバル組織に属する女性達を誘拐して起こした犯行と見て、さらに捜査を進めている。(6~9日付G1サイトより)