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チリ=ピニェラ氏が4年ぶり再就任 テメル大統領は南米の関係作りに奔走
11日、チリでセバスチャン・ピニェラ大統領が2度目となる就任式を行った。任期は4年となる。12日付ブラジル国内紙が報じている。
チリでは2006年3月以降、左派のミチェレ・バチェレ氏と中道右派のピニェラ氏が2度ずつ、交互に大統領選に勝利し、就任している。同国では大統領の再選が認められていないため、このようなことが起こる。
バチェレ氏の支持率は39%とかなり高く、国民の間では前政権に対する不満は低かった。それもあってか、議会は与党が半数割れを起こしており、ピニェラ大統領は政局調整で苦労しそうだ。
この就任式にはテメル大統領も出席した。舞台裏では、テメル大統領がアルゼンチンのマクリ大統領やペルーのクジンスキー大統領に積極的に話しかける光景が見られ、近く会談も行う予定だという。
いずれも中道右派の大統領で、前者はメルコスル、後者は太平洋同盟上の重要なパートナーでもある。チリのピニェラ政権誕生はこの流れ上、有利でもある。
また、ベネズエラのマドゥーロ政権を擁護している政権は、南米ではボリビアとウルグアイだけとなっている。