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エミレーツ航空=UAE/ブラジル/チリ路線新設=経済や観光の需要増うけ

エミレーツ航空の旅客機(参考画像・fotos publicas)

エミレーツ航空の旅客機(参考画像・fotos publicas)

 旅客需要の高まりにより、エミレーツ航空は、ドバイ(アラブ首長国連邦・UAE)/グアルーリョス(ブラジル)/サンティアゴ(チリ)を結ぶ路線を新設する見込みだと、20日付ブラジル紙が報じた。
 この新路線は7月5日から就航し、週5便運行される。旅客収容人員302人のボーイング777―200LR機が使われる予定だ。
 これに伴い、エミレーツ航空のグアルーリョス/ドバイ便も現状の週7便から12便になる。
 エミレーツ航空副社長のウーベル・フラー氏は、「先ごろ既存のドバイ/グアルーリョス線に大型旅客機を導入し、一週間あたりの席数を950席増やしたばかりだが、増加分も高稼働だ」と同社の南米路線需要の高まりについて語っている。
 このドバイ/グアルーリョス線に、ドバイ/リオ/ブエノスアイレス線を含めた、エミレーツ航空のブラジル運航便の利用率は80%を超えている。
 ブラジルは2016年いっぱいまで長期の不況に苦しみ、17年から不況脱出の兆しを見せてきたところだが、国外投資家のブラジルへの興味やブラジル富裕層のドバイへの関心の強さなどから、ブラジル/ドバイ便やドバイ経由便への需要はその間も安定していたと同副社長は語る。
 チリまで路線が伸びる理由に関しては、チリの経済的安定性、観光資源の豊富さ、チリには中国や中東諸国のコミュニティが存在することを挙げた。
 また、エミレーツ航空チリ便は14トンまでの貨物も積載でき、魚介や果物、花なども輸送できる。