華道家元池坊華道南米支部(阿部すみ子支部長)は、首都ブラジリアにて先月18から21日かけて開催された「第8回世界水フォーラム」のエキスポ内に設置された「日本パビリオン」に、18、19、20の3日間参加した。
京都を中心に水管理・水環境改善のため活動する一般社団法人コン・アクアが、同フォーラムに参加のため各団体ともに「第8回世界水フォーラム市民ネットジャパン」を結成。そこに参画していた池坊本部からの依頼で、南米支部が参加することになった。
出展では、中作2作が展示されたほか、6瓶の模範演技が行われた。
参加した阿部支部長、高田和枝相談役は「切花を長持ちさせるには、綺麗な水が不可欠。水際(器と花とを結ぶ真っ直ぐ立った部分)が特に大切で、そこに命の根源がある。ただ美しいだけでなく、花を通じて命の大切さを説くもの」と強調し、来場者も感心した様子だったという。
同フォーラムにご臨席された皇太子殿下が20日、同パビリオンにお立ち寄りになって、丁寧に見て回られたという。
同法人代理理事の渡邊紹裕京大教授が殿下にブースのご説明をし、「色々とご質問され、振り向いて拝見されるなど、丁寧に話に耳を傾けられているご様子でした」という。
阿部支部長、高田相談役は「家元から話を頂いたときは、まさかこのような話がくると思わず驚いた。国際会議のような場所への参加は初めてで、とてもよい勉強、経験になりました」と振返った。