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《ブラジルサッカー》各州選手権が決着=サンパウロ州では遺恨深まる判定も

サンパウロ州選手権通算29回目の優勝を果たしたコリンチャンス(© Daniel Augusto Jr./Ag. Corinthians)

サンパウロ州選手権通算29回目の優勝を果たしたコリンチャンス(© Daniel Augusto Jr./Ag. Corinthians)

 8日、ブラジル国内16州でサッカー州選手権の決勝が行われたと、9日付現地各紙が報じた。
 サンパウロ州選手権決勝はコリンチャンスとパルメイラスが争った。8日前の3月31日にコリンチャンスのホームで行われた第1試合はパルメイラスが1―0と勝利しており、パルメイラスは、8日の第2試合で引き分け以上なら優勝、1点差負けならPK戦に突入、2点差以上で負けた場合にのみ、コリンチャンスの逆転優勝という状況だった。
 試合は、コリンチャンスが開始早々に先制し、合計スコアで同点にしたが、その後は地力に勝るパルメイラスが試合を優勢に進めた。2戦目での同点、つまり合計スコアでの勝ち越しを狙うパルメイラスは、後半26分に、主審の宣告で一旦はPKを得たが、第4審判がまさかの〃物言い〃をつけ、極めて珍しい形で判定が覆った。
 スタジアムを埋め尽くした4万人の観客の後押しを受け、パルメイラスはさらに攻め立てたが、コリンチャンスが凌ぎきり試合終了。延長戦は行われず、優勝の行方はPK戦にゆだねられた。PK戦はコリンチャンスがパルメイラスを4―3で降し、29回目の優勝を果たした。
 ヴァスコ・ダ・ガマとボタフォゴが争ったリオ州選手権決勝も、初戦を2―3で落としていたボタフォゴが、終了間際の決勝ゴールで1―0と勝利。合計スコア3―3の同点となってPK戦にもつれ込むと、ボタフォゴがヴァスコ・ダ・ガマを4―3で振り切った。
 その他の全国レベルの有力チームが参加する州選手権では、ミナス州選手権はクルゼイロが、リオ・グランデ・ド・スル州選手権はグレミオが、パラナ州選手権はアトレチコ・パラナエンセが、バイーア州選手権はバイーアがそれぞれ優勝を決めた。
 全国選手権は、13日から2部リーグ(セリエB)が始まり、14日からは1部リーグ(セリエA)も開幕する。