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「服役中のルーラに会わせろ!」=11州知事と5人の政治家が出した面会請求却下される

 ロベルト・レキオン上院議員(民主運動・MDB)が9日、11州の知事と4人の政治家との連名で、在クリチーバの連邦地裁第13小法廷に、収賄と資金洗浄疑惑で有罪判決を受け、7日夜から服役中のルーラ元大統領との面会申請を出した。
 面会申請に名を連ねたのは、レナン・フィーリョ知事(アラゴアス州)、ルイ・コスタ知事(バイーア州)、カミーロ・サンターナ知事(セアラー州)、フラヴィオ・ジーノ知事(マラニョン州)、パウロ・カマラ知事(ペルナンブッコ州)、リカルド・コウチーニョ知事(パライバ州)、ウェリントン・ジアス知事(ピアウィ州)、ロビンソン・ファリア知事(リオ・グランデ・ド・ノルテ州)、ベリヴァウド・シャガス(セルジッペ州)の北東部9州全ての知事と、フェルナンド・ピメンテル知事(ミナス・ジェライス州)、チアン・ヴィアナ知事(アクレ州)を合わせた11人だ。
 面会申請には、リンジベルギ・ファリアス上議(労働者党・PT)、PT党首のグレイシー・ホフマン上議、マルシオ・マセド元セルジッペ州議(PT)、アンジェロ・ヴァニョーニ元下議(PT)の4人も名を連ねていた。
 労働組合上がりの左派闘士で、軍政下には投獄も経験したルーラ氏は、その後にPTから大統領選に出馬。2002年選挙で見事当選し、2003年から2010年まで2期8年間、大統領職を務めた。同氏は未だにカリスマ的人気を誇る。
 同氏への取調べや裁判の行方は国民的関心事となっていたが、1月には2審で有罪判決が出た。
 4月に入ってからは、人身保護令が4日に最高裁で棄却され、5日には6日夕刻までの出頭命令が出たが、それを拒否してサンパウロ大都市圏にある金属労組本部で立て篭もった。7日の午前中に亡き夫人の追悼ミサを行ってからも、出頭、移送、服役開始と、ドラマ顔まけの急展開だった。
 面会請求も、通常の服役者には到底認められない性質のものだ。
 「そもそも有罪、逮捕こそ不当」と固く信じる、PTを始めとするルーラ氏の支持勢力はお構いなしに提出したが、クリチーバの連邦地裁第12小法廷担当で、第13法廷案件を代理で扱うカロリーナ・レッボス判事は、10日午後、この請求を退けた。(10日付G1サイトなどより)