ブラジル地理統計院(IBGE)は10日、3月の拡大消費者物価指数(IPCA・インフレ率)は0・09%で、2月の0・32%や、昨年3月の0・25%を下回ったと発表したと、11日付現地各紙が報じた。
昨年4月から今年3月までの直近12カ月間累積のインフレ率も2・68%で、政府目標の年間インフレ率4・5±1・5%を下回った。「直近の12カ月間の累積インフレ率」は17年7月以降、毎月、3%を下回っている。
IPCA調査責任者のフェルナンド・ゴンサウヴェス氏は、「我々は、経済の行方にまだ不安感を抱いている。雇用も労働者の給与水準も不安定だ」と語る。
3月の低インフレは、航空券料金が平均15%も下がったことによるところが大きい。航空券料金の変動を考慮に入れなければ、3月のIPCAは0・16%になっていた。航空券料金が含まれる「交通部門」は、マイナス0・25%だった。
また、電話の市内通話や市外通話の料金が引き下げられたことで、「通信部門」も0・33%下がった。
ブラジル中銀は、今年のインフレ率(12月末時点での直近12カ月間のインフレ率)は年間3・8%になると予測している。
イラン・ゴールドファジン中銀総裁は、「景気の回復と共にインフレ率も目標値に近付いて行くだろう」と語っている。
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