外国人の日本語運用能力を測定する『J―Test実用日本語検定』の第2回目公開試験が5月13日にサンパウロ市で行われる。「日本語検定協会・J-Test事務局」(運営=株式会社語文研究所)が主催、当地ではJマスター社(www.facebook.com/jmasterbrasil/)が委託を受けている。
世界10カ国、年間約5万人の受験者数を誇り、日本では400以上の大学や企業などで使用されている。申し込みは4月28日まで。検定料は180レ。
同検定は初級者向けの「E‐Fレベル」(日本語能力検定N4-5程度)、中級から上級者向けの「A‐Dレベル」に分かれ、点数によって6レベルに判定される。
試験は読解問題と聴解問題となり、漢字や作文の記述式問題を含む。「E‐Fレベル」は読解70分、聴解約30分で合計500点満点(読解300点、聴解200点)。
「A‐Dレベル」は、読解80分、聴解約45分で、合計1000点満点(読解500点、聴解500点)。
試験後にはサイト上で問題、解答、スクリプト、聴解試験音声が公開され、自己採点や復習ができる。試験終了3週間後には成績検索ができるほか、4週間後に認定証、成績表、個人成績表、参考資料の4種が受験者に発送される。
「A‐Dレベル」を3月に受験したラファエル・ブラガさんは、「JLPT(日本語能力試験)と違い、試験後に復習ができる。作文問題もあるし、ビジネスレベルの試験があることも日語学習の新たな目標に繋がる。同検定が国際的に認知されていることも学問、職業分野で私達に新たな機会をもたらしてくれるのでは」とコメントを寄せた。
今回の検定試験は「E‐Fレベル」が午前9時50分~午前11時50分、中級から上級者向けの「A‐Dレベル」が午後1時~午後3時25分に行なわれる。
試験会場は申込者に後日連絡される。試験の申込みは(jmaster.brasil@gmail.com)、もしくは申し込みフォーム(https://goo.gl/forms/y3SQqeDgo1r7KKew1)へ。
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四世ビザ制度に関するパブリックコメントが3月に行なわれ、その回答が3月30日に日本国法務省サイトで公開された。その中の第34番の意見「本制度で課されている日本語要件を満たすことの証明として、日本語能力検定のみではなく、幅広い検定試験を認めるべき」に対し、法務省は《要件として、N4又はN3「相当」としているとおり、日本語能力検定以外の検定試験の結果も立証資料として使用することを認める予定です》と回答している。ということはJ―Testも、立証資料として認められたも同然のよう。四世ビザ制度は7月に施行される。「一刻も早く日本へ行きたい」という人には、J―Testは便利な試験といえそうだ。