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《ブラジル》2月の小売業の売上が前月比―0・2%を記録=今年のGDP予測に影響も

スーパーの売上不調が2月のブラジル小売マイナスの要因となった(参考画像・Tânia Rêgo/Agência Brasil)

スーパーの売上不調が2月のブラジル小売マイナスの要因となった(参考画像・Tânia Rêgo/Agência Brasil)

 【既報関連】ブラジル地理統計院(IBGE)が12日に発表した月次商業調査によると、2月の小売業の売上は前月比0・2%減を記録したと、13日付現地各紙が報じた。
 市場関係者たちの予測していた平均0・65%増を下回り、「ブラジル経済の回復速度は遅い」という見方を補強する結果となった。
 1、2月は小売業の売上以外の経済指標も芳しくないため、「今年の国内総生産(GDP)の3%成長は難しい」との見方が広がっている。
 経済刺激策である、経済基本金利(Selic)の更なる引き下げを求める声も高まっているが、大統領選の行方が不透明なことや、最近のレアル安傾向が、思い切った引き下げを難しくさせると見る識者もいる。
 投資顧問会社リオ・ジェストン・デ・レクルソス社の経済分析員ベルナルジ・ゴニン氏は、「5月の引き下げは有り得るが、6月も続けて下げるのは難しい。5月に6・25%に引き下げた後は、年末までそのままだろう」と語る。
 2月には、「小売業」の8部門の内、4部門で前月比マイナスを記録した。「小売業」に「自動車」、「建設資材」の2部門を加えた「拡大小売業」の売上は、「自動車」が2・5%プラスとなったことで、全体で―0・1%に止まった。
 ブラジルみずほ銀行主席戦略研究員のルシアーノ・ロスタグノ氏は、2月のマイナスは一過性である可能性を認めながらも、「景気回復のペースは遅く、今年のGDP成長率は高くても3%だろう」とした。同氏は2・8%の成長と予測している。