ブラジル全国工業連盟(CNI)が19日、4月の企業家信頼感指数(工業界の企業家の信頼感指数、ICEI)は、先月の59・0ポイントより2・3ポイント低い、56・7ポイントだったと発表した。
昨年8月から今年3月まで、2回の横ばいを間に挟み、6回の上昇が続いていたが、9カ月ぶりの前月比マイナスだ。
CNIのエコノミスト、マルセロ・アゼヴェード氏は、その声明の中で、「4月の結果は、景気回復ペースが昨年末に期待されていたほどではない事を感じた企業家たちが、経済回復への期待値を下げた事を意味している。ブラジル経済の先行きも黄色信号だ」との見解を表明した。
この指数は50ポイントを標準として、それを下回ると、企業家の信頼感が低下していることを、上回ると信頼感が上昇している事を示す。
4月の56・7ポイントは、確かに3月の59ポイントよりは低いが、測定開始以来の平均値54・2ポイントを2・5ポイント上回っている。また昨年4月のICEIは53・1ポイントで、今年はそれよりも3・6ポイント高い。
CNIはICEIの低下は、「現状認識」と、「今後の期待」の2項目が下がった事が理由だとしている。「現状認識」は2ポイントダウンの51・5ポイント、「今後の期待」は2・3ポイントダウンの59・4ポイントだった。
ただし、両項目共、先月比マイナスを記録したといっても、50ポイントは上回っており、全体的には現状を楽観視している企業家のほうが多いことを示している。(19日付アジェンシア・ブラジルより)
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