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JICA=東調査員が中小企業支援に=中南米地域では第一号

意欲を見せた東さん

意欲を見せた東さん

 国際協力機構(JICA)ブラジル事務所サンパウロ出張所に、中南米地域では第一号となる、中小企業海外展開支援事業の企画調査員として東千秋さん(35、青森県)が着任し、挨拶のため5日に来社した。
 同事業は、途上国の開発課題の解決に向け、中小企業の製品・技術のマッチング支援を目的として始められたもの。応募する企業の段階に応じ、「基礎調査」「案件化調査」「普及・実証事業」の3つの枠組みにより海外展開を支援する。
 ブラジルでは、13年からビジネス案件形成を目指し、中小企業調査団の派遣事業を実施。実際これまでの事業を通じ、製品販売に漕ぎ着いた事例もあるという。
 中小企業海外展開支援事業の企画調査員としては、中南米地域では第一号。ブラジルでは取扱い件数が徐々に増加しているといい、本国を拠点として中南米における中小企業の進出支援を行う。
 金融機関で勤めた後、開発途上国で投資環境改善事業等に携わり、スペインでのMBA留学を経て着任した東さん。「ブラジルは初めてで、ポ語習得もこれからです。JICAを通じて、企業の進出支援を現地から実施していきたい」と意気込みを語った。