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サトウキビの生産高減少=前農年比で3・6%減る

 国家配給公社が24日、2017/18農年のサトウキビの生産量は、前農年比3・6%減の6億3326万トンだったと発表した。
 サトウキビの生産量が減ったのは、作付面積が前農年比3・6%減の873万ヘクタールだった事が主な原因と見られている。
 減産と砂糖の国際価格下落により、直接エタノール製造に回されたサトウキビが増えたため、砂糖の生産量は前農年比2・1%減の3787万トンにとどまった。
 これに対し、エタノールの生産量は、前農年比0・2%減の277億6千万リットルだった。政府がガソリンの消費量を維持するために、ガソリンに混入するアルコールの割合を増やす事を認めたため、無水アルコールの生産量は0・1%増の110億9千万リットルとなったが、加水アルコールの生産量は0・3%減の166億8千万リットルで終わった。
 サトウキビの生産量を地域別に見ると、南東部では、作付面積が減った分を生産性でカバーしたというが、前農年比4・2%減の4億1747万トンにとどまった。
 中西部は作付面積に変動がなかった事もあり、0・4%減の1億3366万トンのサトウキビを収穫した。
 北東部は、作付面積が減ったにも関わらず、生産性が向上し、4114万トンを収穫した。
 南部では作付面積が5・5%減ったが、収穫期の終わりに大雨に見舞われた中でも、3752万トンを収穫した。
 北部は作付面積も収量も減少。もともと、サトウキビ生産量は全体の1%に満たない地域だった事もあり、収量は346万トンのみだった。(24日付アジェンシア・ブラジルより)