地理統計院(IBGE)は3日、3月の国内工業生産は2月比で0・1%減で終わったと発表したと、3、4日付現地紙・サイトが報じた。
経済関係者たちの間では0・5%増が期待されていただけに、このマイナスは落胆を持って受け止められた。
3月の不調は、鉄鉱石や石油、セルロース、砂糖などの原料を含む、中間財部門が0・7%減少したことが主な要因だ。
中間財はブラジル工業界の60%を占めており、そこでの減少は他部門以上に全体への影響が大きい。
W杯が近付き、TVの生産が伸びた事などから、耐久消費財は1%増だった。
昨年9月から12月までは前月比増を繰り返していただけに、今年1月は2・2%減、2月は僅かながらも0・1%増と来た後の3月のマイナス成長は、気がかりな結果だが、今年第1四半期として見れば、昨年同期比で3・1%増となった。
また、今年3月は、昨年3月比でも1・3%の増加となっている。
「まだ失業率も高く、消費も伸び悩んでいることから、工業生産が力強く回復する状況とは言いがたい」とIBGEの調査責任者アンドレ・マセド氏は語る。
この結果に、経済専門家や関係者筋では、今年第1四半期の国内総生産(GDP)成長率や、今年のGDP成長率の予想を下方修正する動きも起こっている。
タグ:W杯