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東西南北

 大統領選まで5カ月を切り、そろそろ、有力候補の連立や政策などが気になりはじめる頃だが、前サンパウロ州知事のジェラウド・アウキミン氏(民主社会党・PSDB)は8日、仮に自身が大統領として当選しても、リオ州の警備部門は引き続き、軍の直接統治とすることに強い関心を持っていることを明かした。本心で言っている可能性もあるが、これは同時に、同氏への接近が噂されはじめているテメル大統領を意識した発言のようにも思える。PSDBとテメル大統領の民主運動(MDB)の連立実現なら勢力としてはかなり大きなものとなるがいかに? そして、リオの統治正常化はいつになるか。
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 7日、ブラジリア空港で、飛行機に乗り遅れた男性が、その腹いせにチェックイン・カウンターを襲い、破壊するという事件が起こった。その男性はカウンターで便の振り替えを待っていたが、急に怒りはじめ、鉄の棒を振り回してカウンターを破壊するなどの暴力を振るい、さらには制止に入った軍警にも怪我を負わせた。調べによると、この男性の職業は消防士だったという。その職業を考えるに情けない行為だが、一体彼に何があったのか。
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 8日未明、サンパウロ市最大の繁華街、パウリスタ大通りとハドック・ラボ街の交差するところにある18階建てアパートで火災が発生した。1日に起きたセントロでの24階建てビルの大火災も記憶に新しく、心配されたが、何とか負傷者2人で済んだ。火はアパートの5階から発生しており、こちらも電気系統のショートが発火原因である可能性があるという。