15日、パラナ州連邦地裁のセルジオ・モロ判事がニューヨークで表彰された。受賞した賞は、アメリカとブラジルの企業が参加する商工会議所の「今年の顔」という名の賞だった。モロ判事は受賞スピーチで、「ブラジルでは、大統領と下院議長という、ふたつの大きな罷免と、元大統領の逮捕が起きたが、それによって民主主義が崩壊するような兆候はない」と語った。普段、そのことを忘れ、国に対する文句ばかりを言いがちな国民だが、冷静に考えれば、それらの出来事の後も、国民が国の浄化を求め、前向きな姿勢にあるというのは望ましいことだ。そういう流れに先鞭をつけた意味でも、モロ判事の果たした役割はやはり大きいのでは。
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高等裁判所第3小法廷は15日、CPTMに対し、性的暴行の被害を受けた24歳の女性に2万レアルの賠償金を支払うよう命じた。これは、被害者が2014年2月に、ルス駅からグアイアナゼス駅に至るCPTMの車両内で性的暴行を受けた事件に関する判決だ。この件は1審でCPTM側の責任追及を求める判決が出されたが、サンパウロ州裁判所と高等裁では逆転していた。だが、この日の判事投票で再度逆転した。まだ上告可能ではあるが、他の同様の件の被害者にも貴重な判決だ。
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15日にサッカーのリベルタドーレス杯の試合でベネズエラに遠征していたグレミオが募金を行い、360ドルを宿泊先のホテルの従業員に寄付したことがわかった。同国は現在、独裁政権による政情危機と8800%にも上るハイパー・インフレで苦しんでいる。少しでも役立てばよいが。
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