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《ブラジル》新移民法裁可から1年=高技能者呼び込み法案も作成中

 昨年5月に新移民法が裁可されて約1年が経過した今、ブラジル連邦政府が高技能移民を呼びこむための法案を準備していると、22日付現地サイトが報じた。
 ブラジル外務省内で検討が進められている法案は、年内に公布される予定だ。外務省の移民部門高官のパウロ・サンターナ氏は、「同法案は外務省、法務省、労働省が窓口となって検討しており、年内には公布したい」と語り、「我々は、高技能移民がブラジルに移住したいと思うような法案作成に傾注している。高い技能を持つ人々は、世界中で取り合いになっている。ブラジルではこうした人々が移住したいと思うような法律が制定された事がない」と続けた。
 連邦政府は「高技能移民」をブラジルに呼び込むために、諸条件を緩和する事と共に、どの分野や職種に重点を置いて、恩恵を付与するかについても検討しているという。
 高技能移民関連法案に加え、政府は早々に「家族呼び寄せ法案」を制定する意向だ。やはり法務省移民部門の高官のアンドレ・フルキン氏は、「『家族呼び寄せ法案』は先にブラジルに合法的に入国し、就業している移民が母国の家族を呼び寄せる際の規定を定めたもので、週末までに出るはずだ」と語った。
 ブラジル国際移民問題専門家協会(ABEMMI)マーケティング部長のジアナ・キンタス氏は、「二つの法案はブラジルの発展のために非常に重要。高技能移民の存在は、それだけで労働市場を刺激し、ブラジルを発展させる助けになる。家族呼び寄せ制度も、移民が安心して暮らし続けるためには極めて重要だ」と語った。