サンパウロ市で、若年層を対象に、「200レアルの研修費を払えば職を斡旋する」などと偽り、100人以上を騙す詐欺を行っていたとして、3人の男性が告発された。21日付現地紙が報じている。
訴えられているのは、サンパウロ市東部サンマテウスで企業「MRゴンサウヴェス・ベゼーラ&インテルコンプ」を営んでいるイナシオ・ジュリアーノ・ゴンサウヴェス・ベゼーラ氏ら3人だ。
調べによると、3人は14歳から24歳の若者を対象に、「当社で研修を受ければ職を斡旋する」との触れ込みで若者を集め、「ただ、研修費として200レアルが必要」と金を徴収していたという。
研修を受けた人たちによると、4月にはテレマーケティングの仕事などを行い、5月10日に980レアルの月給を受けるはずだったが、支払が14日に延期され、それでも支払われなかったために警察へ届け出た。その数は100人以上にのぼるという。
ブラジルの法律では、雇用との引き換えに手数料をとることは禁止されている。
昨今は若年層を中心とする失業率の高さや、就職を諦める人の多さ、仕事も学業もしてない(かなわない)青年の問題などが話題になっている。
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