リベルダーデ区の日系商店、レストランにもストの影響が及んでいる。また日系病院では、現時点では通常通りの営業が可能。だが万が一、このストがもう1週間続くと悪影響が出る可能性があるようだ。
日本食店が軒を連ねるトマス・ゴンザガ通りの『謙造鮨』の奥野チナさんは、「先週土曜日を最後に、仕入れが途絶えている状況だ」と頭を抱える。
同店は寿司一筋とだけあって、新鮮なネタの確保は死活問題だ。「今日は何とか間に合うけど、明日、中央市場で仕入れられなければ、休みにせざるを得ない」と現状を嘆いた。
ガルボン・ブエノ通りにある青果店『小坂商店』の店主によれば「葉菜類を多く取り扱っているが、中央市場では数が少なくなり、仕入値も5割増になった。冬はあまり葉菜類の消費が少ないから影響は限定的だ」としつつも、仕入値の高騰に伴ない一部商品の値上げに踏み切った。
サンパウロ日伯援護教会(与儀昭雄会長)傘下の日伯友好病院は、28日に緊急会議を招集した。医薬品等の在庫状況を確認したところ、「現在のところ、病院の運営には影響なし」といい、ガスや薬剤、入院患者の食事など、1週間分以上の在庫は確保できているそうだ。
「こういう状況下で値上げを要求してくる業者もいるが、交渉にも上手くあたっている」といい、「患者は若干数減っているが、すでに予約されている診察や手術などは、予定通り行っていく」とした。
サンパウロ市内サンタ・クルス病院の柳澤智洋渉外担当責任者によると、あと4~5日は通常通りの営業ができる見込みだ。「キャンセルも特にないが、今後の運営に関し市立病院協会(ANAHP)と会議をする予定」と語った。
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